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バンコク会議とは? にゅうずれたあ目次へ



「意見収集結果から見たJOCSへの問題提起」
(5)JOCSのミッションについて
山本 眞美子

今回の意見収集では、2割の人がJOCSのミッションについて触れていました。「ミッション」という言葉は、日本語では、使命、宣教という意味で使われています。これは前号p.4でも述べられているように、「P&Pの目的の部分はJOCSのミッションを示す重要な部分」、つまり「本会は、聖書の『私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい』という言葉に従うため、東南アジアをはじめ海外の医療に恵まれない地域にキリスト者医療従事者を派遣し、またそれらの地域から医療関係のキリスト者留学生・研修生などを招聘して、その地域の人々の問題や苦悩を共に負いながら、それらの人々の自主的な医療事情向上の努力に協力すること」また「この事業を支援する人々の輪を広げることによって上記の精神を普及すること」という目的が、それにあたると思います。意見収集結果では、「JOCSのミッションの確認」「ミッション〜今までの経過とこれからの方向性」「Christianityと広い意味の伝道としてのMission」「P&Pに掲げられているミッション」といった表現がされていました。現在JOCSのミッションについて具体的に明文化されているも のはP&Pであり、今回の意見収集でも具体的に「JOCSのミッションとは〜です」と自分の言葉で表現していた方はほとんどおられませんでした。今回の意見収集の対象者(回答者)がJOCSに深く関わっている関係者であるため、JOCSのミッションというとP&Pを指していると考えて、個人個人の思いの中ではいろいろあってもそれを「JOCSのミッション」とひとくくりに表現しているとも考えられます。JOCSの会員に広く意見を求めたらまた違った回答があるかもしれません。ともあれ、JOCSの中でもミッションについての解釈は微妙に異なるものがあり、バンコク会議ではJOCSのミッションについて改めて議論する必要はあると思います。変える必要があるのか、それともそのまま残していく必要があるのか−その点は前号でも問題提起されていますが、JOCSのミッションについてはJOCSの本質に関わることであり、JOCSの組織としてのミッション、NGO団体としてのミッションといった視点から考えていく必要があるのではないでしょうか。


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