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バンコク会議とは? JOCS

にゅうず・れたあ
第6号

10月6日
JOCS第4回バンコク会議準備委員会

新宿区西早稲田2-3-18-23
TEL03-3208-2416
FAX 03-3232-6922


お問い合わせ先:事務局 塚本

第6号目次

「ひとこと言わせてJOCS」
・・・・・・・まとめ 山 嘉信

國井修氏講演記録
・・・・・・・・まとめ 岡崎恵美子

「意見収集結果から見たJOCSへの問題提起」
JOCSの会員について

・・・・・・・ 原口 裕紀子

JOCSのワーカー・スタッフについて
・・・・・・岡崎 恵美子

第4回バンコク会議に対しての提言メモ
・・・・・・・・内坂 徹氏

編集後記




「ひとこと言わせてJOCS」報告
山 嘉信

2000年9月15日(金)に、東京山手YMCAでバンコク会議準備委員会主催で「ひとこと言わせてバンコク会議」が行われました。 テーマは「やりたいことは、やり方は」。 JOCSの使命(やりたいこと)は何なのか、それを、事業形態(やり方)を通してみてみよう、というねらいで企画されたものです。
午前中には7名のパネラーによるパネルディスカッション、午後は小グループに分かれてのグループディスカッションが行われました。
■ パネル発題 ■

奨学金:川原啓美氏
  • 奨学金給付自体は長い歴史があるが、あまり重視されてこなかった。1998年から奨学金委員会をつくり新体制で行っている。
  • 医療を通じてアジアの草の根の人々に仕える、という意図で、アジアの医療従事者を育てるために研修や勉強の機会を提供してきた。
  • いままでのJOCSは日本が中心であったが、これからはアジアのリソースをもっと大切にし、活用していくべき。
ワーカー派遣:石川信克氏
  • ワーカー派遣はワーカーの個人プロジェクトという側面が強く、送ってしまえば送りっぱなしだった。ワーカーの任期後、帰国後への配慮も弱い。
  • 団体として体制を整えていくのなら、プロジェクト・ファインディングを行っていくべき。
  • こちらの持っているリソースにあわせて相手を選んでいた側面がある。畑野氏が相手の要望に応えてハンセン氏病の医師として派遣されたように、相手のニーズを優先するおもしろい転換もあった。
  • 世界は多様化している。また、JOCSに関わる非医療系の人も増えている。社会正義の実現など、別の分野への取り組みも視野に入れてはどうか。
池住氏のコメント
  • ある組織がその組織自体の存続を目的としたときに、その組織の使命は終わったと考えてよい。そうならないためのチェックが必要だが、今日は「内から内」を点検する場であった。これからは「内から外」「外から内」とい う視点も取り込んでいくべき。

塩月氏のコメント
  • 1960年代に国際開発、国際協力が立ち上がった時期と今日では、大前提となっている社会状況が大きく変わっている。40年間の活動の評価を行うべき。
  • 今日ではJOCSは数あるNGOのうちの一つに過ぎない。そのなかでどう独自性を出していくのか、というときに団体を使命を見つめなおすことは大切。

 グループディスカッション 

8つのグループに分かれて、それぞれのグループで「私の考える、JOCSのやりたいこと、やりかた」を語ってもらいました。

やりたいこと(使命)に関する意見
  1. アジアのニーズをきちんと把握する
  2. JOCSならでは、というユニークネス、独自性を明確に
  3. キリスト教、宣教という側面を明確に
  4. キリスト教に拘らず、宗派、宗教を超えて手を携えていく
  5. 保健医療にとどまらず、生活改善、社会正義も視野に入れて
  6. 国内へも目を向ける


やりかた(事業形態)に関する意見
  1. 社会学など、非医療分野との協力(=非医療従事者の取り込み)
  2. 他のNGOなどとのネットワーク作りを(友人を作る)
  3. AOCSという考え方があっていいのではないか。Japanではなく、Asia。アジア海外医療協力会。
  4. プロジェクト・ファインディングはJOCSの生命線

□□その他□□
JOCSにばかり「使命」を求めるのではなく、一人一人も「使命」をもち、それをJOCSを通して実現させてゆくのだ、という姿勢が必要。




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