YAMA's BOOK SHELF

姫野 カオルコ (ひめの かおるこ)

#11 || 姫野 カオルコ || 『受難』
【著者】: 姫野 カオルコ 【題名】: 『受難』
【発行】: 2002(1997) 【出版】: 文春文庫
【読了】: 2002/03/15 【評価】: ★★★★(B-)

【感想】:
姫野カオルコ処女三部作外伝。
修道院育ち、30過ぎて処女、ごまかしやまやかしが大嫌い、処女は奪ってもらえるけどちょっと違う形で、といったモチーフは同じ。今回は意匠として「おまんこに人面瘡」ができちゃった、というものが加わっている。
正直なところ、姫野のメッセージが明確なだけに、少しづつ装いを変えただけの同じテーマに基づいた作品を読んでも新鮮さに欠ける。
この作品では今までの自問自答からその名も古賀さん(人面瘡)という第三者を加えた「会話」になった面白さがあったけれど。

【その他】: 第117回直木賞候補

$Id: 11.html,v 1.1 2002-07-15 03:09:33+09 yoshi Exp yoshi $


Copyright © 2000-2002 Mt. Road