著者: | 小川 勝己 |
読み: | おがわ かつみ |
題名: | 『葬列』 |
出版: | 角川書店 |
発行: | 2000 |
受賞: | 横溝正史賞正賞受賞 |
読了: | 2000/10/E |
評価: | D: ★★ |
感想: |
不幸のどん底で喘ぐ中年主婦・明日美としのぶ、気が弱い中途半端なヤクザ・史郎。そして、リアルに生きられない孤独な女・渚。運命に見放されたこの4人の物語が、かつてない戦慄と驚愕の世界にあなたを巻き込む!超一級のクライム・アクション!! --- 主人公たちの「不幸のどん底」とかヤクザらしくない「ヤクザ」とか「リアルに生きられない」女とか、ぜんぜん真にせまってこない。 作品そのものに関しての感想は「つまらない」。ちょっとだけ良かったのは、主人公明日美とその夫(明日美の浮気が原因で自殺未遂をして碍害者(しょうがいしゃ)になってしまった)とのやりとり。変な美談にしたてていないのに、とても暖かくて美しかった。 横溝正史賞の各選考委員(綾辻行人、内田康夫、北村薫、宮部みゆき)絶賛とのこと。ええ~。 |