著者: | 牧野 修 |
読み: | まきの おさむ |
題名: | 『MOUSE マウス』 |
出版: | ハヤカワ文庫 |
発行: | 1996 |
読了: | 2000/11/07 |
評価: | B: ★★★★ |
感想: |
奇想天外なストーリーで、これは他人に紹介しても仕方ない(実際に読んでみるのが一番)ので紹介はしない。 解説者(風間賢二)の「ブレードランナー的世界に生きるパンクな子どもたち」という言葉がぎりぎりかな。 だれにでも勧められる本ではないなぁ、というのが読み始めての印象。そんなにお上品な言葉ではなく、実際には「なんじゃこりゃ」と思ったんだけど。「主観と客観の交錯」はものすごくよく描けていた。読んでいて納味噌がかき回されるような不快感を感じた、というのがその証拠。 背後にある巨大な陰謀、という最後の方のプロットがちょっと「ありがち」だったけど、そのストーリー、描写、結末は「ありがち」では決してない。 その辺が筆力なのかな。 |