著者: | 佐藤 正午 |
読み: | さとう しょうご |
題名: | 『ジャンプ』 |
出版: | 光文社 |
発行: | 2000 |
読了: | 2001/01/18 |
評価: | B: ★★★★ |
感想: |
面白い!「文芸ミステリー」と帯に書いてあったのが分かる。 全体の最初から3/4は、ミステリーとして楽しめるし、ちょっとしたロマンスとかいい話も盛り込まれているし。 最後の1/4であれれ、という展開を見せて、「人生を選び取るという意志」に焦点が移るが、ちょっと急ぎすぎていて説得力に欠ける。一人称の語りで物語が進行していて、みはるの思いはほとんど描かれていないから。この作品の要となるはずの部分なので残念。 残念ながら、本当に主要な登場人物(僕と彼女のみはる)以外はちょっと描写が荒いかな。あと、タイトルの「ジャンプ」はピンと来なかった。 小道具として出てくるりんごはなかなか印象的。 |