著者: | 立花 隆 |
読み: | たちばな たかし |
題名: | 『文明の逆説』 |
出版: | 講談社文庫 |
発行: | 1984 |
読了: | 2001/01/07 |
評価: | B: ★★★★ |
感想: |
怪人立花隆の面目躍如といったところか。1970年代に雑誌に掲載されたさまざまな(今でいう)環境問題などの論文を再録したもの。 親の子殺し、子育て放棄、子の親殺し、1990年代の終わりになってでてきたわけではなく、1970年代に出できたことのよう。立花は、人口圧力が高くなりすぎた(人口密度が限度を超えた)生物が種としての生き残りのために個体を殺す様子が今の人類にそっくりだと指摘する。 宇宙船地球号を実感を伴って考えられない人のために考案した、地球の何が宇宙船アポロ○号のどの機能に相当するのか、というたとえ話も面白かった。 |