著者: | 重松 清 |
読み: | しげまつ きよし |
題名: | 『見張り塔からずっと』 |
出版: | 新潮文庫 |
発行: | 1999 |
読了: | 2001/02/11 |
評価: | B: ★★★★ |
感想: |
発展の望みを絶たれ、憂鬱なムードの漂うニュータウンに暮らす一家がいる。1歳の息子を突然失い、空虚を抱える夫婦がいる。18歳で結婚したが、夫にも義母にもまともに扱ってもらえない若妻がいる……。3組の家族、ひとりひとりの理想が、現実に侵食される。だが、どんなにそれが重くとも、目をそらさずに生きる、僕たちの物語……。 「カラス」 「扉を開けて」 「陽だまりの猫」。 ちょっと今までの重松清のイメージと違うので驚いた。でも、人間の弱いところ、いやらしいところをちゃんと見つめて開き直らない姿勢は同じ。 |