著者: | 村上 龍 |
読み: | むらかみ りゅう |
題名: | 『愛と幻想のファシズム』 |
出版: | 角川文庫 |
発行: | 1990 |
読了: | 2001/05/02 |
評価: | B+: ★★★★ |
感想: |
「5分後の世界」と似たようなパラレルワールド物。 弱者は死ね、世の中にはクズが多すぎる、奴隷でいることを喜ぶ奴らは奴隷にさせておけ、といったメッセージが乱溢している。作者によれば、テーマはあくまでも時代の閉塞感であり、これらのメッセージは小道具にすぎない。しかし、一定の迫力と共にチープな大味な印象の方が残ってしまった。 |