著者: | 姫野 カオルコ |
読み: | ひめの かおるこ |
題名: | 『ドールハウス』 |
出版: | 角川文庫 |
発行: | 1998(1994) |
読了: | 2001/06/07 |
評価: | A-: ★★★★★ |
感想: |
処女三部作の第一作。30才になる前に「女」になりたい。しかし両親の看病で時間はない。親に叩き込まれ体に染み着いた「孝清暗遜」倫理に縛られ恋をする心のゆとりもない。やっと会えたセックスしてくれそうな男は、、、 同じシリーズの中でも家族に焦点の当たった作品(タイトル通り)。親と私は他人なのか。親の言うことを拒否する権利は子供にあるのか。YESだとすればいつから子供は子供でなくなるのか。また、世の中あまりにも正しいとされていることと行われていることが違うのでは?!という怒りもちりばめられていて耳が痛い。 『空に住む飛行機』(講談社文庫)改題・改稿 |