著者: | 重松 清 |
読み: | しげまつ きよし |
題名: | 『エイジ』 |
出版: | 朝日文庫 |
発行: | 2001/07(1999/01) |
読了: | 2001/07/27 |
評価: | B+: ★★★★ |
感想: |
ニュータウンで起きた連続通り魔事件の犯人は同級生だった。「同じクラスの○○君」とマスコミの報道する「14歳の少年」が結びつかないいらだちと達観(?)、大事件と関わりなく押し寄せる日常の学校生活(部活、恋、先生、友達)、などを重松らしい視点で描いている。 「キレル」という言葉は一般的には堪忍袋の緒が「切れる」という意味で使われているが、そうではなく「他人との関わりを切る」ことの結果なのだ、という提示にはドキッとした。 斎藤美奈子の解説も素晴らしい。曰く「重松清の小説は実用的。」 |