著者: | 島田 雅彦 |
読み: | しまだ まさひこ |
題名: | 『浮く女沈む男』 |
出版: | 朝日文庫 |
発行: | 1999(1996) |
読了: | 2001/07/13 |
評価: | B-: ★★★★ |
感想: |
真面目一筋に人生を歩んできた大学の先生が、不思議な魅力を持つ女にくっついて家出(船)してしまう。ところがその船は中国系アメリカ人のマイケル・ジャクソンなる人物に買い取り&シージャックされてしまい、船の中は力と運の支配する世界となる。 もう一人の主人公(船員)の視点も織り交ぜながら、現代日本の約束事がいかに欺瞞に満ちたものであるか、それが一枚ぺろりとめくられただけでどれ程日常生活が変わってしまうものなか、そんな時でも別に困らない中国から日本への移民や女(!)のしたたかな姿などを描く。 |