著者: | 久世 光彦 |
読み: | くぜ みつひこ |
題名: | 『一九三四年冬―乱歩―』 |
出版: | 新潮文庫 |
発行: | 1997(1993) |
受賞: | 山本周五郎賞受賞作 |
読了: | 2001/08/18 |
評価: | B+: ★★★★ |
感想: |
江戸川乱歩が不思議なホテルに逗留し不思議な体験をしながら不思議な作品を書き上げる。 ・・・という、すべて久世の創作。しかし、昭和初期の時代が上手く描けているからなのか、乱歩の小人物振りと幻想的な作品の仕上がり(これも久世の作中作)が素晴らしく、目くらましを享受しているうちに騙されてしまうからなのか、グイグイ引きこまれる。 |