著者: | 桐野 夏生 |
読み: | きりの なつお |
題名: | 『天使に見捨てられた夜』 |
出版: | 講談社文庫 |
発行: | 1997(1994) |
解説: | 解説:松浦理英子 |
読了: | 2001/08/18 |
評価: | B: ★★★★ |
感想: |
村野ミロ第二弾。 アダルトビデオに出演した後行方不明になった女性が行方不明になり、捜査を依頼される。ところがこの事件、誘拐ですらなかった。 ミロの(女性の)強さと弱さ、人権運動家の胡散臭さとまっとうさ、ホモ(同性愛者)の美しさと悲しさ、上流階級の汚さ、家族の不在が招くティーンの心の闇。 『柔らかい頬』の後だと少し物足りない感じもするけど、ひたむきに生き、ひたむきに悩みもがくミロの姿、それを紡ぎだした桐野に感動。 |