著者: | 坂口 安吾 |
読み: | さかぐち あんご |
題名: | 『肝臓先生』 |
出版: | 角川文庫 |
発行: | 1997(1946/1947) |
読了: | 2001/08/16 |
評価: | B: ★★★★ |
感想: |
「魔の退屈」B 「私は海をだきしめていたい」A 書き出しの「私はいつも神様の国へ行こうとしながら地獄の門を潜ってしまう人間だ」をはじめ、正直で小心で小市民で悲しい愛しい「私」の独白。 「ジロリの女」A- 「行雲流水」A ソノ子(パンパン)と煩悩和尚の繰り広げるおかしな人生論。ソノ子は「論」を二重の意味で実践に移して和尚さんは出し抜かれる。軽みと悲しさと深さの安吾ここにあり。 「肝臓先生」C 有名な作品だけど、さっぱり。 |