山中に張りめぐらされた結界とそこで起きた連続殺人事件の謎。
人が如何に因(とら)われ易い存在であるか、そこから逃れるのが如何に困難なことか、雄弁に物語る。
世の中に不思議なことなど何もなく、科学は正しく、妖怪は存在するという京極堂論のもうひとつの展開。