| 著者: | 酒見 賢一 | 
| 読み: | さけみ けんいち | 
| 題名: | 『後宮小説』 | 
| 出版: | 新潮文庫 | 
| 発行: | 1993(1988) | 
| 受賞: | 第一回ファンタジー小説大賞受賞 | 
| 読了: | 2001/10/06 | 
| 評価: | B: ★★★★ | 
| 感想: | 16世紀の中国。江戸の大奥にあたる後宮を舞台に描かれる主人公銀河のビルドゥングスロマン。 その人の人となりを本人がわかっていない、自分のやっていることの意味を本人がわかっていない、でもみんなそれぞれ大真面目、という状況の面白さと悲しさを「語り手」が道案内。 歴史(正史)脱構築の書でもある。にもかかわらず、あとがきで触れられるのは奇妙キテレツな中国の歴史を如何にデッチあげたのかということのみ。『語り手の事情』のあとがきもそうだったがカマトトぶっているだけ? |