著者: | 中山 可穂 |
読み: | なかやま かほ |
題名: | 『天使の骨』 |
出版: | 集英社文庫 |
発行: | 2001(1995) |
読了: | 2001/11/19 |
評価: | B: ★★★★ |
感想: |
ある劇団のスター俳優兼団長兼プロデューサー兼演出家だったミチル(このあたりは前作『猫背の天使』に書いてあるらしい)。事情が重なってみすぼらしい天使につきまとわれるようになってしまった。うっとおしい依頼から逃げるためにでっち上げたトルコからヨーロッパ大陸、イベリア半島を横断する旅にでたミチルは、そこで魂の輝き、やる気、創造へ向かう力を得る。 旅に出て色々な人と出会って人生を前向きに見つめ直すというありふれたストーリーではあるけれど、主人公ミチルのひたむきさ(ひたむきに後ろ向き、ひたむきに前向き)、真摯さに好感と共感。 前作を読みたくなる。 |