著者: | 佐藤 正午 |
読み: | さとう しょうご |
題名: | 『永遠の1/2』 |
出版: | 集英社文庫 |
発行: | 1986(1984) |
受賞: | すばる文学賞受賞 |
読了: | 2001/11/25 |
評価: | C: ★★★ |
感想: |
しゃれたタイトル、『ジャンプ』の佐藤正午のデビュー作ということで期待して読んだけど、全然その良さがわからなかった。 あまりにも乾いた軽い語り口がしゃくに障って作品の世界に入っていけない。事件や出来事はちりばめられているのに、「まあ、そういうこともあったなぁ」という主人公のスタンスに話の腰を折られたようなバツの悪さを感じてしまう。 タイトルもぴんとこない。 舞台となった当時の時代の雰囲気、地方都市の空気、風俗はとてもよく描けているのだろう。だからといって感慨もわかないけど、それをよしとする風潮が当時あったのだろうか。 |