著者: | 田口 ランディ |
読み: | たぐち らんでぃ |
題名: | 『コンセント』 |
出版: | 幻冬舎文庫 |
発行: | 2001(2000) |
読了: | 2001/12/15 |
評価: | A-: ★★★★★ |
感想: |
文庫版の発売を期に購入再読。 引きこもりだった兄の死。その原因を探る過程で兄の見た地獄を理解し、現代の巫女となって人々に癒やしを与える手法を取得する。 一回目に読んだときに強く思った「なんじゃその結論は!」という思いはやはりあったが、解説を読んでちょっと納得。シリーズ全体の文脈で理解するとなるほど、とも思える。やっぱりストーリーとかアフォリズムだけ追いかけて読んでいたにすぎなかったのか。ちょっとがっくり。ただ、「巫女=コンセント」というコンセプトは理解できてもその手法には納得できずじまい。 心理学の学徒たちが陥る「他人を支配したい気持ち」への警鐘には再度心を打たれた。 |