著者: | Coupland, Douglas |
読み: | ダグラス・クープランド |
著者: | マイク・ホワットソン(絵) |
翻訳: | 江口 研一 |
題名: | 『神は日本を憎んでる』 |
出版: | 角川書店 |
発行: | 2001(2001) |
読了: | 2002/01/08 |
評価: | A: ★★★★★ |
感想: |
何の取り柄もない、埼玉の田舎の高校生の僕。好きな女の子はさっさと日本を脱出してしまうし、さえない毎日を悶々と過ごすしかない。宮台慎司のいう「終わりなき日常」と戯れるしかない、暗くはないのに見通しのない日々。 ひょんなことから出かけて暮らしたカナダで少し先が見えた、と思ったら実家が大変なことになっていた。。。 あくまでもポップで軽い語り口、それなりに深刻な「終わらない日常」とその出口探し、ゴキブリとキリンの両方の視点から描かれた、思わず相づちを打ちたくなるような世紀末の日本の風俗とそのディテイル。それらを引き立てる絶妙な軽みと重みとスパイスで味付けされたイラスト。 |