| 著者: | 田宮 俊作 | 
| 読み: | たみや しゅんさく | 
| 題名: | 『田宮模型の仕事』 | 
| 出版: | 文春文庫 | 
| 発行: | 2000(1997) | 
| 読了: | 2002/01/08 | 
| 評価: | C+: ★★★ | 
| 感想: | 田宮模型を引っ張ってきた社長の自慢話。まだプラモデルではなく木製の模型を商売にしていた頃から、ミニ四駆に至るまでの苦労話、裏話などがてんこ盛り。 創業者の語る会社の歴史の例に漏れず自慢話が多いのに、ほとんど嫌みでないのが不思議。プラモデルのために実車のポルシェを購入してバラバラにしてしまう、しかもそのプラモデルが売れなくて苦労した、しかしその後ラジコンのボディーに流用することで元をとった、など憎めない、思わず一緒に「よかったね」と胸をなで下ろしてしまう。 今までの知識では、1960-70年代にの海外渡航というのは航空運賃、持ち出し可能なドルの上限など相当大変だったはず。しかし、この本はそういった感触が非常に希薄。仕事とお客しか見えていないからなのか。 |