今の日本の経済は、今までのいわゆる「経済対策」を行っても回復しないという。
内橋いわく、
- この不況の原因は、いままで日本経済を発展させてきた手法そのもの。
- 民間セクターの資本を様々な手法で企業セクターに移転、集中させる
- その資金を利用して設備投資を行い、大量生産でコストを下げる
- コストが安くそれなりの品質を持っているため売れる
- 得られた利益で研究開発、設備投資を行い、より付加価値の高い製品を大量生産する
- 以上の繰り返し
- 日本にはそれほどの市場や購買力はないので、アメリカ市場が頼み
- 上記の方法は一種のマッチポンプとして動作するが、現在は負の慣性で動いている
- 設備投資を行うことで上げられる付加価値と下げられるコストが逆転してしまっているため、作れば作るほど赤字になる
- この成功体験からの脱却が必要。
- 政府の経済政策も、民間セクターから企業セクターへの資金移転を見直すべき。
- そうでないと日本の消費者の購買力は低いまま
- アメリカ市場への依存が続く(為替の影響を受け続ける)
- 民間セクターから企業セクターへの資金移転の例
- 貯金したお金が銀行を経由して企業に融資される
- 郵貯や厚生年金でPKO(株の買い支えによる株価維持)
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