相互に関連のある短編集五編が、五感を窓口にそれぞれの主人公の愛と性を浮かび上がらせるニクイ構成になっている。
さらにそれぞれの主人公同士が夫婦、親子、親戚、恋人、などの形で別の編に登場するから一冊の小説が読み進むとどんどん立体感を増して迫ってくる。