| 著者: | 梨木 香歩 | 
| 読み: | なしき かほ | 
| 題名: | 『西の魔女が死んだ』 | 
| 出版: | 新潮文庫 | 
| 発行: | 2001(1996) | 
| 読了: | 2002/02/03 | 
| 評価: | B+: ★★★★ | 
| 感想: | いじめにあって登校拒否になった中学一年生の女の子が、魔女に弟子入りして力強く繊細に、自分の足で立つことを覚えてゆく。 「西の魔女」とは主人公まいのおばあちゃん。イギリス人だ(ママがハーフで主人公まいはクォーター)。 "I love you, Mai." "I thank God that you are you, Mai." といった言葉で自分を受け止めてくれると同時に、「自分で何かを決めてそれを守りなさいという西の魔女ことおばあちゃん。イギリス流の躾なんだろうか。 物語自身は美しくやさしく、日本を生活の基盤にしたハーフのお母さんとおばあちゃんとのずれを描いて見せたり、フワフワしたイギリス賛美に終わっていない。 |