著者: | 平野 啓一郎 |
読み: | ひらの けいいちろう |
題名: | 『日蝕』 |
出版: | 新潮文庫 |
発行: | 2002(1998) |
受賞: | 芥川賞受賞 |
読了: | 2002/02/28 |
評価: | B: ★★★★ |
感想: |
史上最年少で芥川賞受賞という話題作。文庫化されたので読んでみた。 うん、いいんじゃない。確かに文体はどこかで読んだことのあるような、という気がするけど、それは作品の内容からの要請ではなく形式からの要請、パロディだという印象を受けるし、批判するのは的外れ。 作者は、何を伝えるかよりどう伝えるかを意図し世に問うたのではないか。 ただ、それにしてはちょっと前に流行った「脱構築」という大河にそそぎ込む支流を一本増やしてみせただけ、という気もする。 |