著者: | 森 淳一 |
読み: | もり じゅんいち |
題名: | 『ランドリー』 |
出版: | メディアファクトリー |
発行: | 2002 |
読了: | 2002/03 |
評価: | B: ★★★★ |
感想: |
同名の映画の元になったコンテ。 幼い頃に事故で頭を強く打ったため知的障害を持っている主人公と、都会につかれた田舎女がお互いに惹かれ合う。その仲を取り持った粗野なキューピッドは格好よく次の世界を探しに去っていく。 主人公は頭は弱いけど心はピュア。一見おしゃれに見えるけど鬱々と都会の片隅で身を縮めて生きていた女の子が彼に触れて純真さを取り戻す、、、筋書きは赤面ものだけど、それがどうして、なかなかさわやかに最後まで読ませる。 読者を最後まで飽きさせず、いつの間にか作品世界に取り込んでしまううまさは映画監督。作者の「俺はこれが伝えたい!」という熱い思いとクールな筆致、甘々なストーリーの不思議なパフェ。 |