著者: | 池田 晶子 |
読み: | いけだ あきこ |
題名: | 『帰ってきたソクラテス』 |
出版: | 新潮文庫 |
発行: | 2002(1994) |
読了: | 2002/04/09 |
評価: | D: ★★ |
感想: |
ソクラテスが現代の日本によみがえったという想定で様々な立場の人と対話を行う。 フェミニストとクサンチッペとソクラテスが性について語る、人権擁護の会会長とラスコーリニコフとソクラテスが基本的人権と死刑について語る、など。 スポーツ新聞のコラムで読む分にはいいけど、一冊まるごと読むのはつらい。 あまりにも論理が貧弱で読むに耐えない。発想はそれなりに面白いんだけど、著者は本気でトピックになっている議題について突き詰めようとしていないため、戯れの入り口で転んでいるだけ。これを読んだ後だと清水義範の丁寧さ、誠実さが際立つ。 |