著者: | 稲垣 足穂 |
読み: | いながき たるほ |
題名: | 『一千一秒物語』 |
出版: | 新潮文庫 |
発行: | 1969 |
読了: | 2002/05 |
評価: | C+: ★★★ |
感想: |
全編を通した月への異様なこだわりが印象的。 「一千一秒物語」(1923) ショートショート集。メビウスの輪のような循環する不思議さにあふれている。 「黄漠奇聞」(1923) ○○カンドとか××スタンといった地名が似合いそうな砂漠を舞台にした御伽噺。 不思議な夢の導きにより天国のような町を作り上げた王様が、「あれは本物では ない」という噂にとりつかれ自滅してゆくさまを描く。 「チョコレット」(1922) 「天体嗜好症」(1926) 「星を売る店」(1923) 「弥勒」(1940) 「彼等」(1946) 「美のはかなさ」(1952) 「A感覚とV感覚」(1954) |