著者: | 港 千尋 |
読み: | みなと ちひろ |
題名: | 『第三の眼―デジタル時代の想像力―』 |
出版: | 廣済堂出版 |
発行: | 2001 |
読了: | 2002/05/11 |
評価: | C: ★★★ |
感想: |
見るという行為に対して我々が暗黙のうちに前提としている事柄を「実はそうじゃないんですね」とスノッブに語りかける。 印象派や点描が投げかけた問い、フォトモザイク、ニュートンとゲーテの色(光)論争、全盲者の脳に電子的な刺激を与える視覚=ドッベル・ビジョンなど、面白い指摘がある。 一方で、「眺める(漠然と全体をみる)」「見る(眼に入ってくる)」「視る(注意してみる)」「観る(観察)」「鑑る(鑑賞)」を意図的に「見る」という言葉で表現して「ミルといってもいろいろありますよ」とやっている感じがする。また、絵画、写真、デジタルピクチャ、刺繍、彫刻、オブジェ、などが取り上げられやや散漫な印象も。 |