著者: | 重松 清 |
読み: | しげまつ きよし |
題名: | 『かっぽん屋』 |
出版: | 角川文庫 |
発行: | 2002/06/25 |
読了: | 2002/07/31 |
評価: | B-: ★★★★ |
感想: |
雑誌などに発表していた作品を集めた短編集。 巻末のインタビューが素晴らしい。文学家ではなくライターに軸をおく、お金という対価を前提とする姿勢、「大きな物語」が失われてしまった時代背景の中で、それでも表現に値する何かがあるという信念などが浮かび上がる。Generaion Xであるという強烈な自覚。 作品にはややバラつきがある印象。A面とB面という構成もありがちでチープな印象が強調される。1980年代に田舎で青春を過ごすということのおかしみとかなしみを本の構成でも体現しているかのよう。 |