| 著者: | 石田 衣良 |
| 読み: | いしだ いら |
| 題名: | 『美しい子供たち』 |
| 出版: | 文庫 |
| 発行: | 2002/06(2000/06) |
| 読了: | 2002/08/01 |
| 評価: | B+: ★★★★ |
| 感想: |
神戸の酒鬼薔薇少年殺人事件に対する石田の回答。 筑波を連想させる人工都市で発生した少女殺人事件の犯人は中学一年生の弟だった。兄は様々な形の圧力とdealしながら、その他多勢になりたくない同級生と親くなりながら「なぜ弟は人を殺さなくてはならなかったのか」を理解してゆく。 柳美理のように環境のせいにしてしまうのではなく、あくまでも心のあり様から堀下げていった点やまったく救いのないエンディングにしなかった点を評価したい。そしてありがとうと言いたい。 |