宇治拾遺物語、今昔物語などに題材をとった説話物集。北村薫の『六の宮の姫君』の本歌にあたる『六の宮の姫君』も収録。京都に向かう電車の中で読んだのもよかった。
圧巻はやはり「地獄変」。芸と情の葛藤ともいえない葛藤がある。