著者: | 香山 リカ |
読み: | かやま りか |
題名: | 『ぷちナショナリズム症候群―若者たちのニッポン主義―』 |
出版: | 中公新書ラクレ |
発行: | 中央公論新社 |
読了: | 2002/09/30 |
評価: | C: ★★★ |
感想: |
サッカーワールドカップや内親王の誕生に代表される若者の軽いノリの「ニッポン万歳」の背景を心理学の側面から探る。 それなりに面白い論が展開されるが、「なんか議論が荒っぽいぞ」「香山リカってこんな乱暴で底が浅かったかな?」という思いがよぎる。 「階層化が進行しつつある」と指摘する一方で「若者100人に聞きました」と自分の授業で生徒にとったであろうアンケートを元に「今の若者の何パーセントはこう感じている」という議論を行ってしまうなど、学者としての根本的な姿勢を疑わざるを得ない。この人はいいコラムニストであるとは思うけど、いい学者ではないのかもしれない。 |