| 著者: | 恩田 陸 | 
| 読み: | おんだ りく | 
| 題名: | 『木曜組曲』 | 
| 出版: | 徳間書店 | 
| 発行: | 2002/09(1999) | 
| 読了: | 2002/10/14 | 
| 評価: | C+: ★★★ | 
| 感想: | 偉大な作家の死をめぐってそれぞれの思惑が乱れ絡み合う3日間。ちょっとしたミステリー&サスペンス。仕掛けたつもりが仕掛けられ、ハメたつもりがハメられている…。何らかの形で出版に関わる5人の女のプライドと駆け引き。 残念ながら、作中の「綿密に織り上げられ一部の隙もない作品」という修辞に本作品が負けてしまっている。『三月は深き紅の淵を』で構築されるような完璧な恩田ワールドは立ち上がらない。 |