| 著者: | 丸谷 才一 | 
| 読み: | まるや さいいち | 
| 題名: | 『思考のレッスン』 | 
| 出版: | 文春文庫 | 
| 発行: | 2002/10(1999/09) | 
| 読了: | 2002/10/25 | 
| 評価: | B: ★★★★ | 
| 感想: | いままでなんとなく(根拠なく)避けていた丸谷才一だけど、立ち読みして面白そうだったので読んでみたら当たり。編集者は「考え方」「アイデアを生む方法」を売りにしたかったようだけど、僕は「本の読み方」の方に感銘を受けた。 曰く、主人公の心情に作者の意向を汲み取ってはいけない。一冊の本を読んではいけない。主人公と他の登場人物とのやりとりを含めた世界が作品である。他の本の中の一冊であってこその一つの作品である。 うーん、なるほど。これが『忠臣蔵』カーニバル理論に繋がるわけね。 |