著者: | 宮元 健次 |
読み: | みやもと けんじ |
題名: | 『日光東照宮に隠された真実』 |
出版: | 祥伝社黄金文庫 |
発行: | 2002/10 |
読了: | 2002/10/26 |
評価: | B: ★★★★ |
感想: |
日光東照宮を単なる建築物ではなく、徳川家康と家光の世界観の表現形態とみなし、表面に見える意匠、見えない構造をたどりながら解説していく。 風水、五行陰陽説、当時のヨーロッパの流行(ルネサンス期の庭園設計など)がいかにちりばめられているのか、大は京都-岡崎-久能東照宮-富士山-江戸-日光東照宮の配置から小は個別建築の構成物までを取上げたり、いかに豊臣秀吉への恨み、ライバル意識が激しかったのか、など壮大な世界観が浮かび上がってくるのはミステリ作品を読んでいるようで興奮した。 |