著者: | 北村 薫 |
読み: | きたむら かおる |
題名: | 『六の宮の姫君』 |
出版: | 創元推理文庫 |
発行: | 1999/06(1992/04) |
読了: | 2002/11/03 |
評価: | B: ★★★★ |
感想: |
人が生きている以上、どうしても許せないことがある。正しくないと頭では分かっていてもどうしようもない対応をしてしまう。いつもの主人公「私」が卒業論文という形をとりながら、芥川龍之介と菊池寛のどうしても許せないことを解き明かしてゆく。 少し前に読んでピンとこなかった芥川の「六の宮の姫君」。何年か前に読んでピンとこなかったこの本がぐぐっと違う見え方をしてきた。これだから気に入った作家の本は買って手元に置いておきたい。 |