著者: | 江國 香織 |
読み: | えくに かおり |
題名: | 『神様のボート』 |
出版: | 新潮文庫 |
発行: | 2002/07(1998/07) |
読了: | 2002/11/04 |
評価: | C+: ★★★ |
感想: |
成長する娘と変化を拒否する母の対峙を描く。母とは別個の人格であることを主張するようになった娘に、3つの宝物の2つまでを壊されてしまう母。そして最後には、、、 出版社によれば「純粋な愛の美しい物語」ということだがピンとこなかった。 相変わらずの筆さばき。「小学生の頃、そういうことしてそういうこと思った!」をとても美しく目の前に再現してくれる。現実の親子関係ではありえないやりとりも、洗練された形で再現しくれる。ありえないことを「再」現することはできないはずなのに、この人はそれをやってのける。この快感に身を任せていいものか、最近は疑問に感じる。 |