著者: | 中山 可穂 |
読み: | なかやま かほ |
題名: | 『感情教育』 |
出版: | 講談社文庫 |
発行: | 2002/05(2000/02) |
読了: | 2002/11/04 |
評価: | B: ★★★★ |
感想: |
親子の愛と男女の愛(中山の場合は当然「女女の愛」)の不可能な両立をどう果たすのか。 圧倒的な渇望感に押しつぶされて読み進められない。スピード感というのとも違う。『天使の骨』などこれまでのミチルシリーズと違い、ストーリーの激しさに身をゆだねることもできず読んでいて非常につらい。それこそが著者の力量だともいえるが、読み手は相当な覚悟を持ってこの作品に向き合うべき。 |