著者: | 貫井 徳郎 |
読み: | ぬくい とくろう |
題名: | 『迷宮遡行』 |
出版: | 新潮文庫 |
発行: | 2002/11 |
読了: | 2003/01/02 |
評価: | C+: ★★★ |
感想: |
ある日突然姿を消した妻を追いかけるうちに、主人公は巨大な陰謀に巻き込まれてしまう。さえない元サラリーマンがどこまで・どうやって立ち向かうのか。妻の本当の姿とは、、、 『烙印』に大幅に手を加えた作品。 謎解き(著者とのだましだまされ)を楽しむという点では合格点だけど、『慟哭』とは趣を異にする作品であるため、期待していたものが得られなかったというがっかり感が上回ってしまった。著者は、『慟哭』で自分に付与されてしまったイメージを嬉しく思わず「私はこんな作品も書けるんです」と示したかったらしいけど、裏目に出たと思わざるを得ない。 |