著者: | ブルボン小林 |
読み: | ぶるぼんこばやし |
題名: | 『ブルボン小林の末端通信―Web生活を楽にする66のヒント―』 |
出版: | カッパブックス |
発行: | 光文社 |
読了: | 2003/04/18 |
評価: | D: ★★ |
感想: |
まえがきの一節と漫画家「いましろたかし」のイラストに惹かれて買ってみた。が、後悔した。 印象に残った二カ所のみ引用しておく。この二箇所は読む価値がある。この二箇所以外は読む価値なし。「いましろたかし」の挿絵は買う価値あり。 P.3 (Webの登場で世の中は便利にはなったものの疲れているように感じてしまうのはなぜか?) テクノロジーの進歩で幸せになれない理由の一つを確かに言い当てていると思う。 P.226 「答え」というのは、必ずしも一通りではない。ベートーベンの誕生日は1種類で揺るがないけど、「乾電池の仕組み」を問われたとき、それが中年の会社社長か、7歳の少女かで、「答え方」が同じではいけないはずだ。データベースの中の答えは、「そういう意味において」1種類でしかない。 著者自身が挙げている例は適切ではないけれど、考え方としては非常に鋭い。つまり、どこかにありとあらゆる事象に関する「正しい答え」を集めた巨大なデータベースを整備してみても意味がないということ。生きることに関する正解とは文脈あっての正解であることを認識すべし、という指摘。 |