著者: | 乙武 洋匡 |
読み: | おとたけ ひろただ |
題名: | 『五体不満足―完全版―』 |
出版: | 講談社文庫 |
発行: | 2001/04(1998/10) |
読了: | 2003/05/10 |
評価: | B: ★★★★ |
感想: |
何年か前のベストセラー。あまりにも軽薄なブームという雰囲気のせいで避けていたが、文庫が古本屋に出回るようになったので読んでみた。単行本が売れたその後について一章追加されている。 うん、確かに面白い。有名になった「障害は不便だけど不幸じゃない」というセリフもこういう育ち方をしていれば不思議じゃない。障害者がみな申し訳なさそうに生きなければいけない理由もない。大学に入ってからの乙武君の活躍は彼が障害者であるかどうかに関係なく面白く格好イイ。単行本がブームになってタレント化してしまった後のとまどいや悩み苦しみが率直に書かれてないのもいい(格好つけたいもんね、誰だって)。 でも、彼は落ちこぼれの健常者のことは理解できないんじゃなかろうか。 |