著者: | 西川 長夫 |
読み: | にしかわ ながお |
題名: | 『国境の越え方―国民国家論序説―』 |
出版: | 平凡社ライブラリー |
発行: | 2001/02(1992/01) |
解説: | 上野 千鶴子 |
読了: | 2003/05/10 |
評価: | A: ★★★★★ |
感想: |
大学生時代に大切に読んだ本が増補のうえ文庫になっているのを見つけて嬉しくなって購入。第一章「世界地図のイデオロギー」は高校の教科書にも採用されているという。 世界地図が国境で区切られた線画ではなく濃淡のある水彩画や小さな塊の集合であるモザイクで描かれたらよいのに、という著者の熱い思いと冷静な歴史的視線が両方にじみ出ている。良書。 巻末の上野千鶴子による解説もコンパクトに本書、本書の本編と補論の間に起きた世界的な国民国家の変質を捕らえて良質。 |