| 著者: | 酒井 啓子 |
| 読み: | さかい けいこ |
| 題名: | 『イラクとアメリカ』 |
| 出版: | 岩波新書 |
| 発行: | 2002/08 |
| 読了: | 2003/06/01 |
| 評価: | C+: ★★★ |
| 感想: |
ブッシュノータリン説でもなく、フセインあんぽんたん説でもなく、CIA陰謀説でもなく、ごくまっとうに公表されている事実から「なぜブッシュは国連を無視してまでイラクとの戦争を決断したのか」「なぜフセインは無謀としか思えない戦争・対立を選んだのか」を説く。 著者は中東の若手専門家。フセインは元々軍人ではなく、軍隊の指揮が得意なわけでもなく、軍の信望が厚いわけでもない、という。好戦的なイメージと軍服しか頭にないためだが、ある意味イラク国民と同様にフセインのイメージにとりつかれて指摘など、いつのまにかの思い込みに気づかせてくれる。 |