著者: | 立原 正秋 |
読み: | たちはら まさあき |
題名: | 『剣ヶ崎・白い罌粟』 |
出版: | 新潮文庫 |
発行: | 1971/03 |
受賞: | 第55回(昭和41年上半期)直木賞受賞 |
読了: | 2003/06/09 |
評価: | C+: ★★★ |
感想: |
日本と朝鮮とが戦争(植民地)関係にあった時代に、朝鮮との混血として生まれた兄弟の生き様を描いた「剣ヶ崎」、徹底的な合理主義者と共犯関係になりながら呵責に耐えられず崩壊してゆく小人物を描いた「白い罌粟」など。 立原は会社の同僚のお勧め。ちょっと昔の日本に関する情景描写などがイイという。叙情。そういう観点からはちょっとズレた選択になってしまったようだ。 率直にいって、過去30年間における小説の技術技法の進化を感じないわけにはいかない。 |