著者: | 川端 裕人 |
読み: | かわばた ひろと |
題名: | 『夏のロケット』 |
出版: | 文春文庫 |
発行: | 2002/05(1998/10) |
読了: | 2003/07/19 |
評価: | C+: ★★★ |
感想: |
高校時代に火星をめざせ、とロケットを作っていた同好会のメンバーが30歳を過ぎて再会。ロケット研究者ロケットは火星まで、宇宙まで届くのか。青春SF小説。 SFとしては面白い。絵空事ではなく日常に軸足をおいた「あり得る世界」「共感できる世界」と、SFならでは小説ならではの「あり得ない世界」「夢物語」とが現実のロケット工学の世界でハーモニーをかなでている。でも、言ってしまえばプロジェクトXと同じ意味での癒やし系作品。カタルシスしか残らない。 |