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小倉 千加子(おぐら ちかこ)

『セックス神話解体新書』

本のデータ
著者: 小倉 千加子
読み: おぐら ちかこ
題名: 『セックス神話解体新書』
出版: ちくま文庫
発行: 1995(1988)
個人データ
読了: 2003/09/20
評価: B: ★★★★
感想:

セックスにかかわるさまざまな神話を心理学医学教育学文化人類学でバッタバッタとなで切り血祭りにする。

性をまず三つにわける。セックス(生物学的な性差)とジェンダー(社会学的な性差)とセクシュアリティ(性にまつわる欲望とその充足)に。そして三つの関連は決して必然ではないことを事例や研究結果をもとに主張してゆく。
著者の仮装敵は遺伝決定論者。論を作る人、流布させる人、信じる人の全てだが、代表者として竹内久美子をこき下ろすところが見てみたい。ユングを非難しフロイトを援護するフェミニスト(?)というのも珍しくて面白い。

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