セミナーを開催するにあたって、「豊かさと貧しさの間」というテーマを立てました。 下の文は、セミナー開催の案内に載せたものです。セミナーに参加した皆さん、振り返ってみてどうでしょうか?
今度のJOCS海外医療協力セミナーのテーマは、「豊かさと貧しさの間」です。
「援助」や「海外協力」には、「豊かな」国が「貧しい」国に手を差し伸べる、というイメージが付きまとっています。上から下へ、です。こういう考えを批判する人は「経済的には貧しくても精神的に豊かな人たちから学ぶことは多いのだから Give & Take → 対等な関係」という指摘をします。でも、相手は「対等な関係」だと思っているのでしょうか? 家族の治療費を払うた めに財産を売り払い、経済的に貧しくなってしまった人は「精神的に豊かだからいい」のでしょうか?
海外医療を考え実践していく中で避けて通れない「豊かさと貧しさ」をいろいろな切り口から考えていきたいと思っています。
個人的には、「そこまで踏み込めなかった」という不完全燃焼感が残っています。 もちろん、セミナーとは答え(正解)を出してくれる場ではありません。 あくまでも、これからずっと考えていくための「きっかけ」を与えてくれる場です。 ・・・ということで、まだまだこれからも考えつづけていかないとダメですね。
國井修(東京大学医学部国際保健学講師) | |
講師の國井さんは、現在は大学院で国際保健医療に関わる学生の指導にあたっています。
前職の国立医療センターでは世界中のあちこち飛び回っていたそうですが、
「個人的にどんなに頑張っても僕が診ることができるのは数万人程度。
それよりは、志を同じくする後輩をたくさん育てるのが僕の役目なのでは」
と思うようになり、現在の仕事につかれたそうです。
|
会場のカトリック野外礼拝センター。 芝生が気持ちいい! |
|
國井さんの講演。 会場は食堂。 |
|
アイスブレーキングを兼ねた自己紹介の様子。 「未来日記」を使ってコミュニケーションに苦労してもらいました。写真はその後で「普通に」自己紹介をしているところ。 |
|
宿泊棟でディスカッション。 宿泊棟は、一つの建物に作り付けのベッドが12あって(2列3段×2)、なかなか楽しいところです。 布団が床に敷いてあるのは座布団代わりだからです。 |