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バンコク会議とは? にゅうずれたあ目次へ

(1)JOCSにおけるバンコク会議の位置付け
山 嘉信


1. 「バンコク会議」とは?
◆正式名称:
JOCS海外医療協力者会議
◆会議の目的:
1) 過去10年(それ以前も含めて)のJOCSの在り方と働き、ワーカーの業績について反省と評価をし、それにもとづいて今後10年の方針につき論じ海外ワーカーの現地協力活動のガイドラインを考える。
2) 祈りと共同生活によって交わりを深め、現地の体験をわかち合い、互いに励まし合う。
3) 海外ワーカーと理事会を中心とする支援体制との連絡強力の強化、その他JOCS全般にわたる運営に関する諸問題を検討し、理事会に対して必要な進言をする。 (第2回バンコク会議報告書より)
◆参加者:
(バンコク会議が開催される時点での)理事、ワーカーとワーカーの家族、事務局、ゲスト、準備委員が中心。
◆歴史:
過去のバンコク会議の期日と主なテーマは以下のとおりです。また、毎回ワーカーの活動報告が行われています。

第1回 1971/01/01 - 1971/01/05 ワーカー同士の情報交換と慰労、JOCSの本質を問うこと、P&P草案作成
第2回 1982/12/29 - 1983/01/05 P&Pの見直し、アジアのニーズ
第3回 1991/12/28 - 1992/01/02 JOCSのビジョン、カンボジア・プロジェクト(ワーカーの派遣方式)、JOCSの組織、モノ・金を送らない、クリスチャン条項
第4回 2000/12/29 - 2001/01/02(予定)
◆その他
・ワーカー会議:
これだけ世の中の動きが速くなっているのに10年に一度でよいのか?という疑問から、4年ごとに「ワーカー会議」が行われるようになりました。第1回は1986年で、今までに4回開催されています。

2. バンコク会議に期待されていること ---「意見収集」より


3月から4月にかけて、準備委員会がJOCS関係者の方々に行った意見収集(アンケート)の結果から、バンコク会議に関するコメントを紹介します。 なお、二つ挙げた項目のうち重なるものは前者(議題)に分類しました。
◆議題として取り上げて欲しいこと
次の10年の目標および活動、ミッション、JOCSのC(キリスト教・伝道)、 働く場所(国内、海外の新しい地域)、医療協力の定義、活動分野、独自プロジェクト方式、ワーカー育成、誰のために、誰と協力するのか、組織改革、会員、P&P見直し、医療伝道、第3回バンコク会議の評価、10年に一度でよいのか、など
◆バンコク会議に期待すること
参加者のリトリート、霊的なケア、本音で討議、準備の過程を公開、若いメンバーの参加など

3. バンコク会議に期待されていること ---「常任理事会」より

O ワーカーと派遣する側の「何をするべきか」に関する意見のすり合わせ。 (近年起きた問題の原因は単なるコミュニケーションの問題ではなく、互いに「何をすべきか」を共有していなかったことにある)
O 若い人の意見。JOCSはそれをエネルギーに走ってきた。
O 国内の問題。会員が活発に参加できるような団体になるために。
O 過去10年と言わず過去40年を振り返り、また現代の社会情勢にJOCSを位置付けること。
O JOCSのJ(日本)とO(海外)とC(キリスト教)とM(医療)。
O 組織改革については現在理事会で別の議題に時間を割くべき。
O 世代間のギャップを埋めるため、事前に用語一覧を作成しておく。

4. 問題提起


上に挙げた皆さんからの熱い期待に私たち準備委員がどのように取り組んでいくつもりなのか、これからこの「問題提起」の連載を通して紹介していきたいと思います。 ここでは、バンコク会議そのものに関する問題提起を記します。 バンコク会議に参加される方も、当日参加できない方も、一緒に考えてみて下されば幸いです。

◆バンコク会議そのものの評価
バンコク会議は、理事会の諮問機関という位置付けです。JOCSの根本に関わるような問題はバンコク会議で議論を尽くした後、理事会が最終的に決定する、という流れになります。しかし、バンコク会議で話し合ったことがその後どうなったのかをチェックする仕組みがありません。評価が行われていないわけです。「言いっぱなし」になってきたこともあります。
◆参加者の顔ぶれ
重要なことを話し合う場であるにも関わらず、参加者に関する明確な選定基準がありません。準備委員のメンバーも「私でいいの?」と不安になったりしました。

・上に挙げられていない課題や役割はないでしょうか? あればヒントを下さいませんか?



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